コーカサスオオカブトに出会えるかも?ボゴール昆虫採集ツアーに参加した話

Bogor(ボゴール)昆虫採集ツアーでカブトムシを捕まえた話

昆虫ブームまっただなかの7歳息子。

先日、友達から「カブトムシを捕まえるツアーがあるよ」と教えていただきました。

問い合わせてみたところ、タイムリーに開催される日程に参加できることに!

Bogor(ボゴール)という避暑地で暗がりの中カブトムシを探すという貴重な体験をさせていただいたので、体験記を残します♪

また、今回2歳の娘を連れていったので、未就学児の参加についても最後に少しだけ触れたいと思います。

※採集に必死で写真がほぼありませんので、実況メインでお届けします。

Bogor(ボゴール)の昆虫採集ツアーとは

Bogor(ボゴール)の昆虫採集ツアーとは、インドネシア昆虫センターの吉川さんが主催する日帰りツアー。

インドネシア昆虫センター

コノハムシなどを採集する昼の部と、カブトムシなどを採集する夜の部があります。

今回参加したのは、もちろんカブトムシの夜の部!

ここインドネシアでは、カブトムシ界最強とも言われるコーカサスオオカブトに出会えるチャンスがあるかも?!ということで、ワクワクで参加しました。

昆虫採集ツアーのスケジュール

ツアー自体は夜から始まるので、集合が17:30になっています。

ということで余裕余裕♪と思っていたら、、、1日がかりの壮大な旅になりました。

なぜなら、Bogorまでの道が週末は大渋滞するというお話を聞いたからです。

googleマップではジャカルタから目的のBogor プンチャックまでは2時間程度の距離ですが、週末の渋滞+一方通行の時間があるため、朝10時には出た方がいいというアドバイス。

ただ、ラッキーだったのか、結果的には2時間でボゴールに到着しました。景色の良いレストランでしっかり昼食時間を取れたのはよかったです。

お昼過ぎにジャカルタを出発したというご家族は、15:00には間に合ったものの、一方通行により主幹道路が通れずずっとガタガタの裏道を通ることになったという話も耳にしたので、渋滞がなくても午前中に移動しておくのがベターかもしれません。

ということで、当日はこんな感じでした。

  • 10:00 自宅出発(南タンゲラン)
  • 12:00 レストラン着、昼食(Bogor)
  • 15:00 集合場所へ移動(Bogor)
  • 17:30 ツアー開始、車で採集場所へ移動
  • 18:10 採集場所に到着。夕食
  • 18:30 それぞれ採集開始
  • 21:00 終了、帰路へ
  • 24:00 帰宅

実際の様子 ランチ〜集合まで

思いのほか順調に旅程が進んだので、ランチ候補にしていたホテルへまず向かいました。

Puncak Pass Resort

こちらは集合場所から車で4分のところにあるこぢんまりとしたホテル。

ランチの場所として昆虫センターの吉川さんに紹介していただきました。

ここは眺めが良いということで人気のレストランのようです。テラス席から遠くまで景色が見渡せました。

Puncak Pass Resort

メニューは王道のインドネシア料理から軽食まで満遍なくある感じ。

ヤギのナシゴレンが美味しかったです♪

Melrimba Kitchen

ランチの後は、集合場所の隣にあるカフェへ移動。

集合場所から徒歩1分の場所にあります。

吉川さん曰く、午後になると一方通行の関係で車が動きにくくなるため、15時までには集合場所に駐車するようにとのことでした。

このカフェの近くに植物園や小さなアスレチック広場があります。

息子は植物園には興味がなかったので、ひたすらアスレチック広場で走り回って過ごしました。

有料ですが、こういう車に乗れるアクティビティもありました。

ゴーカート?みたいなアクティビティ

偶然クラスメイトの仲良しのお友達がツアーに参加していたので、一緒に遊ぶことができました♪

実際の様子 移動〜採集開始!

さあ、ツアーの始まりです。

集合場所の駐車場で簡単なオリエンテーションがあったのち、各自の車に乗り込み列になって採集場所に向かいます。

この道が、半端なかったです。。

どのドライバーさんも、プロ!!くねくねのタイヤが落ちそうなくらい狭いガタガタ道が30分以上続きます。

ここですれ違うの?!というような場所で、ギリギリですれ違うことも多々。

車酔いするお子さんは、酔い止め薬を用意しておいた方がいいかもしれません。

途中途中の景色はとても見晴らしがよく綺麗でした。

昆虫採集場所までの凸凹道からの眺め

夕食

採集場所に到着すると、カブトムシたちをおびきよせるライトトラップが設置されている場所に案内していただきます。

そこでまず夕食。

夕食はツアーのスタッフさんが用意してくださいました。

この日は、焼きとうもろこし、揚げバナナ、牛肉のサテ、フランクフルト、焼きそばでした。

夕食風景

ブルーシートのスペースに限りがあり、大人は基本的に立って食べ物をかじる感じでした。^^;

昆虫採集

さあ、いよいよ採集開始!

ライトアップされた大きな布が張ってあり、そこを目掛けて集まってくるカブトムシやクワガタムシを捕まえます。

てっきり背が高い林のような場所をイメージしていたのですが、大人の腰くらいまでの高さのお茶畑でした。

122センチの息子でも頭がしっかり見える高さの木々だったので、安心して採集に取り組ませることができました。

懐中電灯を照らしながら、葉っぱの上や影を丹念に捜索していきます。

これが相当根気のいる作業。

息子はなかなか見つけることができず、真剣に細い道を行ったり来たり、、

と思ったら、スタッフさんが「ada (いた)!」と声をかけてくれました。

スタッフさんのいる足元の枝をかき分けてみると、、、

いたー!小ぶりなアゴをもった、クワガタムシ!!

昆虫博士(吉川さん)によると、タウルスヒラタクワガタという種類だそうです。

その後も一生懸命探しますが、なかなか出会えない、、

もう終盤になった頃、スタッフさんがまた「ada!」

そこにはなんと、、、

巨大なコーカサスオオカブトがしがみついているではないですか!!

コーカサスオオカブト

これには周りの子どもたちみんな騒然となりました。

どの子ももちろんこのコーカサスオオカブトを連れて帰りたい!!ということで、ジャンケンで決めることに。

そして、、なんと、息子が勝ってしまいました。。

近くで見ていた私は、目が点(°д°)

え、ほんとに?あのカブトムシが我が家に来るの????

恐る恐る虫かごに入れて、ゲット。

その後も一生懸命探しましたが、息子は自分でカブトムシを見つけることができませんでした。^^;

小学生高学年のお兄ちゃんたちはさすが探すのが上手で、4匹以上捕まえている子もいました。

おうちでそんなにたくさん飼わないので、ということで、ヒメカブトを1匹いただきました。息子、大喜び。

最後にオガクズや昆虫のキーホルダーを購入できます。

オガクズ

カブトムシ、クワガタをゲット!

と、いうわけで。

我が家に3匹の昆虫たちがやってきました。

コーカサスオオカブトのコーちゃん。巨大。

コーカサスオオカブト

ヒメカブトのヒメちゃん。

ヒメカブト

タウルスヒラタクワガタのヒラちゃん。

タウロスヒラタクワガタ

(そこはタウちゃんじゃないんだ、、、)

私にとって、虫との生活は人生初。

餌や虫かごの環境のことなど、昆虫博士に教えていただいたことをもとに飼育を始めました。

3匹それぞれ個性があって面白いです。

ヒメちゃんは食いしん坊。常に食べ物に乗っかっています。

ヒラちゃんは恥ずかしがり屋。いつもオガクズに潜っています。砂糖水が好きで、果物にはあまり反応を示しません。

コーちゃんはのんびり屋。いつもゆっくり動いています。ただ、カゴから出すとびっくりするようで、飛んだり歩き回ったりします。

私が初めて知ったのは、以下のこと。

  • カブトムシは暑さが苦手。涼しい環境を作る必要がある。
  • 餌は砂糖水で良い。この国ではマンゴーが向いている。スイカは水分が多く餌として不向き。
  • 怒るとシューシュー鳴く。
  • 綺麗好きで湿っていることを好むので週2回は水浴びさせると良い。
  • ひっくり返ると自力で戻れず体力を消耗する。爪を引っ掛けられる木の枝を入れると良い。

驚いたのが、マンゴーを食べるということ。

日本では昆虫の餌にまず登場しない果物かと思いますが、この国では手に入りやすく、水分バランス的にマンゴーはおすすめの餌だそうです。

コーちゃん、大好きみたいでかぶりついています。

少しでも長生きしてほしいものです。

コーカサスオオカブト

持ち物

今回持っていったものをまとめます。

  • 長袖、長ズボン:厚手のトレーナーがあると良いです
  • 長靴またはスニーカー:我が家はスニーカーでした。
  • 虫かご:5個
  • 虫除け、 ムヒ
  • 絆創膏
  • 懐中電灯+電池
  • 雨具
  • 着替え
  • ティッシュ
  • ウェットティッシュ
  • おにぎり
  • おやつ
  • お水:ペットボトル
  • オムツ、お尻ふき多め
  • 時間を潰せるおもちゃ
  • Youtubeダウンロード
  • スマホポータブル充電器

虫かごはACEで購入。この形のものを持ってきている子が多かったです。^^

虫かご

他には、タッパーやお菓子のケースに穴を開けて持参している子もいました。

虫除けはいつも使っているものを持参。以前薬局でおすすめしてもらったものです。

虫除け

懐中電灯は人数分必要です。

これもACEで購入。子どもが持てる細さのものを選びましたが、光量は十分でした。

懐中電灯

おにぎりは娘のために用意したもの。車でお腹が空いた時に息子が食べる非常食としても便利でした。

2歳児と参加してみての感想

今回、7歳息子と2歳娘を連れて参加させていただきました。

正直、ハードでした!娘も私もよくがんばりました笑

それを踏まえ、未就学児のお子さんの参加について個人的なコメントをすると、、

  • 採集場所のトイレは様式、水洗なので、大人も子どもも使いやすい。
  • 採集場所は坂道+でこぼこしており一人で歩かせるには危なかったので基本的に抱っこ。
  • 抱っこして細い道を通ると木の枝が足にあたるので、子どもは長ズボン+長靴下で肌が出ないようにするとベター。
  • 思ったより冷えるので、トレーナーくらいの厚さの長袖が必須。

ということで、一人でしっかり歩ける、かつ大人の指示を守れるようになる4歳くらい以上のお子さんだと、安心して採集に参加できるかなと感じました。

それ以下の年齢では、大人が抱っこして懐中電灯を振り回す子の相手をする必要がありそうです^^;

Bogor昆虫採集ツアー基本情報

  • 【ツアー催行人数】1名〜30名 ※経費を参加人数で割るので、たくさん参加家族を集めた方がお得
  • 【ツアー開催時期】4月〜10月(それ以外は雨季の状況で相談)の土日
  • 【ツアー参加方法】家族ごとに自家用車で採集場所まで移動
  • 【集合場所】Danial adventure, 8X2W+64X, Tugu Utara, Kec. Cisarua, Kabupaten Bogor, Jawa Barat 16750(採集場所はここから車で30-40分移動した場所)
  • 【URL】http://iinsectc.com/tour.html
  • 【連絡先】insectyoshi@yahoo.co.jp(吉川さん)

まとめ

インドネシアならではの昆虫に出会えるカブトムシツアー。

夜にお出かけをするだけでもワクワクするのに、ガタガタ道を越えた山奥で懐中電灯を片手にひたすら昆虫探しをするという経験は、息子にとって強く記憶に残る出来事になったようです。

虫ブームの年齢のこのタイミングで参加できたのは幸運でした。

親としても初めてのことばかりで、新しい学びを得られる経験でした。

来年も参加したい!という声が出ているので、また計画したいと思います。

昆虫センターの吉川先生、ありがとうございました^^