2025年8月、この夏最大のビッグイベントがありました。それは…義両親のジャカルタ訪問!
70代の義両親のアテンドを嫁として行うというミッションのもと、ハイライトに選んだのがジャカルタから1時間で行ける美しい離島、ブリトゥン島(Pulau Belitung)。
結論から言うと…期待以上でした!
また家族で行きたいなーと思うので、メモを残します。
※2025年8月時点の情報です。1 Rp = 0.0089 円で計算しています。
Belitung(ブリトゥン)島とは
Belitung島は、ジャカルタのあるジャワ島の北に位置する小さな離島。スマトラ島東海岸沖にあたります。
1812年イギリス領、1824年オランダ領を経て第二次世界大戦後の独立によりインドネシア領になったという経緯があります。
2005年に発行された「Laskar Pelangi(虹の少年たち)」というベストセラー小説の舞台になった島で、2008年の映画化の際に映し出された美しい風景が有名となったことから観光地として注目されることになったそう。
島内には映画の撮影にちなんだ場所が観光名所として残されています。
この豊かな自然は、2021年4月にはユネスコの世界ジオパークに登録されています。
空港は1つのみで、H.A.S. Hanandjoeddin Airport は島の最大都市、Tanjung Pandanの中心部から30分程度の距離にあります。
ジャカルタのスカルノハッタ空港からは約1時間で到着するご近所の島です。
旅行のスケジュール
今回は義両親(70代、60代)+うちの家族(4歳、8歳子連れ)の6人で訪れました。小さな島なので1泊2日でもいけるかな?と思いましたが、2泊3日で大正解でした。
ちなみにホテルとフライトだけ1か月前に抑えて、それ以外のスケジュールは直前に決めたので、ツアーや移動手段は1週間前〜前日手配といういきあたりばったり。^^;
1日目
2日目
3日目
旅行のTips
1. 送迎は自己手配
今回宿泊したのは、Sheraton Belitung Resort。5スターホテルですが、無料送迎はついていませんでした。
我が家は6人だったので、7人シートの車で座席はフル。荷物の量が直前までわからなかったのでどの大きさの車にすれば良いか迷って予約ができず、、、しかも、観光を到着日にするか帰る日にするか決めていませんでした。
結果、なんと前日の夜に手配することに。
送迎はホテルに有料で手配することができるほか、レンタカー屋さんもいくつか見つけました。
いくつかメッセージしてみて、今回はWAの返信が早かった以下のレンタカー屋さんにお願いしました。半日レンタルだとホテル手配とそんなにお値段が変わりませんでしたが、ホテル直行だとレンタカー屋さんの方がリーズナブルです。
参考:Avanza 半日チャーターで650.000 Rp(≒5,800円), One way + 1 stop で350.000 Rp(≒3,100円)
レバラン休暇中などのハイシーズンでなければ、直前でもなんとかなりそうです。
- Rental Mobil Belitung dan Jasa Sewa Kendaraan Lepas Kunci(初日に利用)
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WhatsApp: 087749088877
ちなみに、Bluebirdはサービス圏外。Gocarは一応空港-ホテルの料金が出てきたので使えるかも?

空港にタクシーの看板もありました。番号が書いてあります。(087808189898)

2. 観光について
ブリトゥン島は美しい海の他にも見所がいくつかあります。
有名なのは以下でしょうか。
- Kaolin Lake(カオリン湖)
- Tanjung Tinggi Beach(タンジュンティンギビーチ)
- Bukit Peramun(ブキットプラムン)
- Wisata Alam Batu Mentas(バトゥムンタス)
ブキットプラムンはユネスコの世界ジオパークに選ばれている場所のひとつ。ここでは夜にタルシウスという世界最小のメガネザルに出会えるそう。
バトゥムンタスは2012年に野生生物保護区に制定された場所で、飼育されたタルシウスがいるとのこと。
どちらも自然豊かでハイキングに良さそう。口コミでは子どもも楽しめそうな雰囲気でしたが、70代の義両親がガッツリ歩けるかな?ということで今回は見送り。次回は行ってみたい!
これらのハイキングを組み込む場合は、フライトを朝一番にするか、夜間のスケジュールを調整すると良いかもしれません。
カオリン湖は空港の近くで、さらっとみても15分くらいあれば十分という感じなので、フライトの到着時か出発時にくっつけるといいと思います。
タンジュンティンギビーチはどのくらい滞在するかによって考えどころですね。島の北の方にあるビーチで、空港からは40分程度、街の中心部からも40分程度。
今回宿泊したシェラトンからは15分程度。今回はフライト到着後にKaolin lakeからTanjung Tinggi Beachに行くルートを選択しました。
シェラトンはホテルチェックアウトが12:00だったので、フライト出発前はギリギリまでホテル滞在することにしました。
3. 持ち物について
運もあると思いますが、基本的にフライトは遅延すると思っておいた方が良さそうです。
空港のゲート内はレストランなど食事できる場所がありません。そのため、子どもたちの非常食(おやつやパン)や遊べるものを準備しておくと安心。
また、今回すべて機内持ち込みできるよう荷物をパッキングしましたが、これがよかったです。空港で預け入れ荷物が出てくるのを待つ時間がもったいないのと、フライトの待ち時間にあれこれ取り出すことができました。
とはいえ、赤ちゃんと一緒だと離乳食やおむつなど荷物が増えますよね…。
1日目: フライト〜観光〜ホテル着
ジャカルタ近くのスカルノハッタ空港からブリトゥンまでのフライトは朝と夕方の便があります。観光をガッツリするなら朝がいいと思いますが、前日も遅くなりそうだったのでゆとりの午後フライトにしました。
JT128という13:10発予定のLion Airのフライトです。
もちろん、予想通り遅延。前日の時点で13:45に変更されていましたが、空港でチェックインした後にもどんどん遅延し、結局14:30の出発、15:30到着。
ドライバーさんと合流し、まずはカオリンレイクへ。
Kaolin Lake(カオリン湖)

カオリンって何?という事前知識なしだったのですが、カオリンとは「カオリナイトを主成分とする粘土の一種」だそうです。陶磁器の原料などになるとか。
思ったよりは広くありませんでしたが、白い湖畔に映えるブルーの湖と空のコントラストがとてもよかったです。
Tanjung Tinggi Beach(タンジュンティンギビーチ)

Belitungの観光として外せない場所。透明度の高いビーチと、大きな岩が連なる景色を楽しむことができます。
うちが訪れた時はちょうど夕暮れどきで、素晴らしい夕日を見ることができました。
波が穏やかなので、子どもがビーチで遊ぶのにもちょうど良いかんじ。
子どもたちは足をつけて水あそび。びしょびしょになりました。だよね…。
サラッとした水で、ベタベタにはなりませんでした。

ビーチの脇の道を進むと、岩に登れる場所に行くことができます。
橋があるので子どもも安心。

ホテル着:Sheraton Belitung Resort

今回選んだのは、王道のシェラトン(Sheraton Belitung Resort)。
5スターホテルで、プライベートビーチがあるのが特徴です。
他にも気になるホテルがいくつかありましたが、今回は義両親がいるので冒険はせず。
シェラトンの様子は別記事でまとめたいと思います。
2日目:アイランドホッピング〜プール〜夕日

Belitung島のもうひとつの見所は、アイランドホッピング。
シェラトン提携のアクティビティ会社で申し込みました。半日(午前または午後)と1日から選べます。
うちは迷わず午前中をチョイス。
「HALF DAY BOAT EXCURSION」というもので、9:00-13:00、1.390.000 Rp (≒12,000円) / 4人+追加は145.000 Rp/人(≒1,280円)でした。
4歳の娘の分はおまけで無料にしてくださったので、トータル5人分をお支払いしました。
お水、タオル、ライフジャケット(大人用、子ども用)、シュノーケリングセット(大人用、子ども用)
カメラ、サングラス、日焼け止め、スマートフォン、サンダル
基本的に手ぶらでもいけます。船に乗るときに海に入るので、サンダルは必須。途中岩場もあるので、ビーチサンダルよりは厚めのサンダルがいいと思います。
ランチは最後の島でとるか、ホテルに帰ってからとるかを選べます。島で食べる場合は現金またはQRIS(バーコード決済)が必要です。
Pulau Batu Berlayar
シェラトンのプライベートビーチから、貸切ボートに乗って出発。
バンカーボートみたいなものを想像していましたが、意外とがっしりとしたボート!広々として快適です。
ほとんど揺れも感じず、10分ほどで最初の島へ到着。
この「Batu Berlayar」、小さな島に巨大な花崗岩の岩がごろごろと散らばっているのが特徴。

トンネルみたいにくぐったり、登ったり、砂で遊んだり。
ここは10分くらいでサクッと写真を撮って次の島へ。
Pulau Pasir

干潮のときに現れる、砂浜だけの島。
このエリアはどこも水が透き通っているのですが、この島は特にそれが際立って見えます。
白い砂浜が浅く沈んでいるかたちなので、かなり遠くまで子どもの足でも歩いていけます。

トゲトゲのヒトデも有名だそう。
近くにいた若いお兄さんたちが集めていました。(触ったら危ないと思いますが^^;)

Lengkuas Island

お次は一番有名な島、Lengkuas Islandへ。ここは1882年に造られたオランダの灯台があります。
昔は登れたそうですが、現在は中に入ることはできないようでした。
アイランドホッピングではなく小さなボートを借りてこの島だけに来ることもできるそうです。
ここはシュノーケリングスポットとしても有名。ビーチから少し離れたところに移動して、船からダイブします。

水面から見えるほどたくさんのお魚!
海底は美しい珊瑚礁が広がっています。
4歳娘もシュノーケリング初挑戦!子供用のシュノーケルセットも用意してくれていました。

親が抱っこして娘もお魚を見ることができました。
8歳息子は最初怖がっていましたが、コツをつかんだあとはスイスイ。
浮き輪もあるので、泳げない私と義母はそれにつかまってシュノーケリングすることができました。
楽しかった!
シュノーケリングの後は娘はぐっすりお昼寝してくれました。
Kelayang Island

ラストはここ。これまでと比べて大きめの島で、ランチをとることができます。
シーフードメニューはどれも素朴な味ですが、海を眺めながらいただくと格別。

えび(Udang)、お魚の醤油焼き(Ikan bakar kecap)、空芯菜の炒め物(Kangkung)、シーフードナシゴレン(Nasi goreng seafood)に、ココナッツやコーラなど飲み物をオーダーし、4500円くらいだったかな?
レストランでは海亀の赤ちゃんも見ることができました。

ここも大きな岩を散策できる場所があります。
が、うちの子どもたちはランチの後はお散歩よりビーチで遊ぶのに夢中になっていました。
Sheraton プール

アイランドホッピングの後、子どもたちはまだ元気だったのでそのままホテルのプールへ。義両親は部屋に戻ってゆっくりしてもらいました。
シェラトンのプールはビーチサイドに大人用、子ども用が並んでいます。
大人用の方でも135cmの息子の足がつく深さ。プールサイドでタオルを借りることができます。
Sheraton Resortの夕日

プールで遊んでいるうちに潮が満ち、午前中はあんなに広かった砂浜がほとんどなくなっていました。
部屋に帰って休憩しているうちに、日が傾いて夕焼けの時間に。
ゆっくりと沈む夕日をぼーっと眺めるだけで日常を忘れます。

3日目:ホテルでのんびり〜カフェで休憩〜フライト

3日目は朝からシェラトンのビーチで遊びました。
プライベートビーチなのでとにかく人が少ない!そして、ほとんどゴミがありません。
ホワイトビーチは珊瑚のかけらで荒い粒のことも多いんですが、ここの砂はサラサラで、水に濡れると粘土のようにしっとりとします。これが砂遊びに最適。
海は遠浅で、ほとんど波がありません。まるで天然のプールのよう。
小さなお魚がくるくると泳ぎ回っている様子が水の上からでもよく見えます。

ビーチで遊んだ後は、再びプールへ。チェックアウトギリギリまで遊びました。
社交的な娘、日本人のご家族やインドネシア人のご家族とすっかり仲良くなってました。^^
ホテル出発〜カフェに寄り道〜フライト
チェックアウト後、空港まで直行したら40分くらい。
フライトはJT129、14:55発。せっかくなので街中をドライブしがてら空港に向かうことにしました。
レンタカー屋さんに連絡したところ、One wayだと300.000 Rpだったのですが、1箇所寄り道できる?と聞いたら「OK」のお返事。50.000追加するだけで寄り道してくれました。
ブリトゥン島名物のMi (麺)のお店に行こうかなと思ったのですが、ホテルの朝食をモリモリ食べたのでお腹が空いていない…
ということで、ブリトゥン島の伝統のコーヒーチェーンのお店、Kong Djieに寄ることにしました。
Kong Djie Coffeeはブリトゥン島発のコーヒーショップ。調べたらBintaroやJakartaにもブランチがありました。知らなかった!
軽食もあるとのことで軽いランチにちょうどいいじゃん♪と思ったら…
お休みでした。ガーン。。。Google Mapではオープンだったのに〜(日曜日だったからね…) 。
ドライバーさんの計らいで、ご近所にあるカフェに連れていってくれました。
こぢんまりとしたカフェでちょっと休憩。フードはなかったけど中心部の街並みを見れたのでまあ良し。

ちなみにKong Djie、ブリトゥンの空港にもちっさいブランチがありました笑
14:00前には空港に着いて、無事にチェックイン。
帰りのフライトは30分くらいの遅延。特にトラブルなくジャカルタに戻ってきました。
お疲れ様でした!
Belitung(ブリトゥン)島の子連れおすすめポイント
海外のビーチに子連れでちょくちょく行ったことがある我が家。その中でも、今回のブリトゥン島はトップレベルで良かったです。
その理由は以下。
- ジャカルタから1時間というアクセスの良さ
- ビーチの砂の質が良い
- 水の透明度がほどよい(透明すぎるとお魚が住めない)
- 波が穏やかで遠浅なので、安心して子どもを遊ばせることができる
- 島内にほどよく観光できる場所がある
- ホテルやツアーがリーズナブル
- 観光客が少ない
これまで子連れで行ったことがあるのは、ワイキキ(ハワイ)、ゴールドコースト(オーストラリア)、コロン(フィリピン)、ナスブ(フィリピン)、ボラカイ(フィリピン)、クタ・スミニャック・ヌサドゥア・ジンバラン(バリ)など。
どのビーチもそれぞれ魅力があるのは間違いありません。
その中でブリトゥン島が突出しているのは、観光客の少ない美しいビーチであることと、ちょうど良いコンパクトさ。
これまでの我が家の子連れ一押しビーチはコロン(フィリピン・パラワン)とボラカイ(フィリピン)でしたが、それらに負けないくらいの魅力がありました。
終わりに
行きたいなーと思いながらなかなか機会がなかったブリトゥン島にようやく行くことができました。子どもたちはもちろん、義両親にも感激してもらえました。
離島だとホテルがローカルすぎることも多いんですが、ブリトゥンは小さな島ながらゲストを迎えるのにふさわしいホテルもあり、安心しておすすめできます。
島国のインドネシアにはまだまだ魅力あふれる離島がたくさんあります。ギリ島、ロンボク島、コモド島など、ジャカルタ滞在中に色々行ってみたいなと思います♪